トップ >  ほのママ恥ずかし出産体験記(全7話)

看護婦さんに一喝される!

午後4時、仕事が休みだった夫に付き添われて病院へ。

病院到着後、陣痛の痛みはどんどん激しくなって、
記憶もこの頃になるとあまりはっきりしません。
ただただ、痛みに耐えます。

午後9時、強い陣痛の波が1分間隔でやってきます。
痛みが襲ってきては消え、息をつくまもなく、また次の陣痛が襲ってきます。

もうグッとこらえられる痛みではありません、
叫びたくないのに、もう体が勝手に叫んでいました。

私の入院した病院には陣痛室がありませんでした。
病室は個室と大部屋がありましたが、皆、そこでお産まで1、2時間というところまで耐えて、
分娩室へ移動します。

私は個室でしたが、あまりの叫び声に、「隣室に迷惑だ」と看護婦さんが判断した模様です。
早々と分娩室に移されました。

車いすを押されながら、「後もう少しなんだ」と勝手に喜んでいました。
しかし、お産はそんなに甘くなかった。ここからが本当の戦いです。

「フゥーウン、フゥーウン」看護婦さんが教えてくれた痛み逃しの呼吸法です。
「フーウーウーング…」どうしても上手くいきません。

痛くてグッと息を飲んでしまいます。
息を止めてしまっては、赤ちゃんも苦しくなってしますそうです。

何度もやってみては、叫び、その繰り返し。
結局呼吸法で痛みを逃すことはできませんでした。

分娩室へ移動してどれくらいたったでしょうか。看護婦さんから恐ろしい言葉が…。
「じゃあ、浣腸入れますねー」
「はい!?お産で浣腸なんて聞いてないですけど」

予想外のことに頭はパニック。
これは全くの私の勉強不足でした。
お産の前には浣腸をします!覚えておいて下さいね。

ほのママ、昔、浣腸で痛い目にあった事があります。
今こんなに痛くて苦しんでいるのに浣腸なんかして、看護婦さん私を殺す気ですか?
そんな思いも痛みで声にならず、看護婦さんに身を任せるしかありませんでした。

浣腸効果はすぐに現れました。
もうお腹が痛いとか、腰が痛いとか、そういうレベルではありません。

陣痛の間隔をねらってトイレへ行ったものの、帰ってくるまでに、また次の陣痛が来ます。
トイレの床で動けなくなって、夫に救出されました。

浣腸の効果は痛みだけで、お腹はきれいになりませんでした。
ただ苦しんだだけ。もう浣腸はしたくないです。

何度か看護婦さんを呼びましたが、子宮口もまだそんないに開いていないとのこと。
お産の進展がわからず、一体いつまでこの苦しみが続くのか、本当に苦しかった。

自分ではあまり覚えていないのですが、立ち会ってくれていた夫に、
だいぶ泣き言を言っていたそうです。
確かに、看護婦さんに一喝されたのは覚えています。

「そんなに叫んでたら、最後まで持たないよ。」

私も叫びたくないのは山々でしたが、どうにもならなかったんです。
そしてあろう事か「怖いんです」と言ってしまいました。
情けない話しです。でも素直な気持ちでした。

そして看護婦さんの一喝。「怖いなんて言ってでどうするの!!」

ごもっとも。夫にも同じ事を言われました。
でも死んじゃうと思うほどの痛みです。
「大丈夫」と言われてたってこっちは大丈夫なんかじゃありません。

看護婦さんも夫も鬼に見えました。

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